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Weara

中止!トリニティ、「weara」開発継続断念

  • トリニティ、リストバンド型ウェアラブルデバイス「weara」の開発継続を断念
  • 「新型コロナウイルス(COVID-19)」の影響で開発進行が遅れたため
  • さらには思い描く製品にならなかったため

「NuAns NEO」シリーズでおなじみの国内メーカーのトリニティは 2021 年 12 月 27 日、2019 年 10 月 2 日に発表したリストバンド型ウェアラブルデバイス「weara」の開発継続を断念すると発表しました。

「weara」は当初、2020 年 1 月発売予定として発表されたのですが、予定通り発売されなかっただけでなく、2020 年 Q4 にようやくクローズドでベータテストを実施。その後すぐに発売されると思いきや、2021 年末までその経過は特に発表されることはありませんでした。

すでに忘れられた存在となっていた「weara」ですが、残念ながら開発中止。今後発売されることもありません。

トリニティが「weara」の開発継続を中止する判断に至った経緯としては、「新型コロナウイルス(COVID-19)」の影響もあり開発元企業がある中国への渡航が難しくなり、そのために開発進行に遅れが生じたことが原因ともしていますが、そのほかに、ハードウェア、ファームウェア、クラウドシステムを含めたアプリ開発の失敗により、トリニティが思い描く製品にならなかったためとしています。

実は私も「weara」のベータテストに参加し、実際に数日間「weara」を利用してみたのですが、誤作動なのか何なのかもわからない仕様で意味不明にバイブレーションが作動して装着していることがあまりにも不快すぎたため、数時間も経たずに装着しなくなったという経緯があります。

ベータテスト中に何度かアプリのアップデートも行われていたのですが、結局意味不明バイブレーション仕様は直らず。これで本当に発売するつもりなのかと疑問に思っていたのですが、そのままもう存在すら忘れてしまっていました。(ベータテストで貸していただいた「weara」は期日内に返却済み)

トリニティ、2021 年 4 月には “未来に向けた新製品” として大風呂敷を広げて新製品発表を予告したと思ったら、それが WordPress 用の有料プラグイン「FUTURA」だったりするなど迷走している感も否めませんが、とりあえず「weara」の開発継続を断念したことは、今後の仕切り直しにもあるかと思うので、良い決断だったとは個人的に思います。まぁ、決断と発表は遅いですけどね。

とりあえず仕切り直して、次に向かって頑張って欲しいところです。

wearaについての重要なご報告

wearaの発売を長い間お待ちいただいているみなさま、誠にありがとうございます。トリニティ株式会社 代表であり、wearaプロジェクトのリーダーを務めている星川 哲視です。

過日はwearaベータテストへのご参加をいただき、重ねてお礼申し上げます。

weara開発状況

24時間365日のウェアラブルデバイスとしてwearaを発表してから2年が経過しました。その間にさまざまな出来事がありました。新型コロナウイルス感染症により中国に渡航できなくなってしまったことも大きな要因としてありますが、それ以外にも多くの事情が絡み合い、結局のところ製品として完成させて出荷することがいまだにできていない状況です。

weara開発については私が責任者として決定を下してきた上での結果なので、すべての責任は私にあります。ご期待をしてくださったみなさま、予約をしていただきましたみなさまには大変申し訳なく思っております。

また、内部では状況が刻一刻と変化しており、どこかの区切りのつくタイミングでご報告しようと考えていましたが、なかなかキリが良い状況にならず、ご報告が遅れてしまったことも重ねてお詫びいたします。

weara開発中止

結論から申し上げると、発表しましたwearaにつきましては、開発継続を断念すると決断しました。今後、ウェブサイトやカタログなどでご案内したwearaは発売されることはありません。

企画から考えると4年以上かけた製品を世に送り出すことができないという結果になりましたので、自分自身の力不足を痛感しました。発表会まで開催したにもかかわらず、製品を出せないということは恥ずべきことであり、大失敗をしたとしか言いようがありません。

繰り返しになりますが、発表会に来ていただきましたメディア・関係者のみなさま、予約をしていただきましたみなさま、ご期待をしていただいたみなさまには深くお詫びいたします。
wearaイメージ

開発中止の理由

前述の通り、さまざまな理由が重なって延期、そして開発中止になりましたので、すべてをご報告することはできません。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で、中国への渡航ができなくなったことによる開発進行の遅れ以外について、大きなところはご説明したいと思います。

端的にいうと、ハードウェア、ファームウェア、アプリおよびクラウドシステムの開発に失敗し、私が思い描くwearaのカタチを実現できなかったということになります。

ハードウェア・ファームウェアにおいては、wearaの開発開始から台湾および中国の開発委託をした会社が3社変わり、1社目は途中で倒産、2社目は開発継続困難になるほどの財務的状況や技術的問題があり、3社目についても結果としては製品までたどり着くことができなくなりました。

ハードウェアについては素晴らしいデザインとコンセプトを作っていただいたのにもかかわらず、満足いく仕上がりにすることができず、何度も金型を作り直すも、筐体設計として完成することができませんでした。

ファームウェアについては、大部分はできていたものの、いくつかのコアとなる部分で私たちの基準を満たしませんでした。一方、開発会社は精度よりもできているかできていないかの方が重要だということになり、信条がまったく折り合わない状況となってしまいました。

アプリ・クラウドシステムについても、日本と中国のフリーランスエンジニアやインドのオフショア開発、日本の開発会社に引き継がれていきつつも、技術的理由と開発体制の問題により、クォリティを担保することができるという確信に至ることができませんでした。

ベータテストを行ない、上がってきた問題についてはほとんど解決できたものの、私が販売しても良いと思うところまで辿り着くことができませんでした。

当社としても、新規事業として会社の柱となるべきwearaプロジェクトでしたので、多額の投資をし、私自身も毎日欠かさず関与して進めてきました。しかし、発売というスタートを切る(ここがゴールではない)ことができなかったことについては、ものすごく辛いことでもあり、恥ずかしいことでもあり、最近は悩み深い日々でした。それも、すべては私自身の責任なので受け入れるしかありません。

wearaの未来

wearaの発表会で発表したことや、ウェブサイトで案内している製品ビジョンやコンセプト、デザインから機能まですべてにおいて、今でも世の中にはないもので、人々の生活をより良いものにすると信じています。

前述の通り、元々思い描いていたwearaとしての開発の夢は潰えました。しかし、この経験を活かして、まだできることがあると考えています。

今はまだ、何かをお知らせできるタイミングにはありませんが、前回の失敗を踏まえて、しっかりと固まったらまたお知らせしたいと思います。同じ過ちを繰り返さないように、教訓から学んですでに次のステップへ踏み出しています。

絶対に成功するというのは挑戦ではないと思っていますし、「諦めたらそこで試合終了」というのが口癖なので、まだ可能性があると信じている限りは未来に向かって進んでいきたいと思います。

長くなってしまいましたが、wearaにご期待いただきありがとうございました。そして、願わくば、これからも期待していただきますようお願いいたします。次にwearaについて何かをお知らせするまでにはもう少し時間がかかってしまうと思いますが、新たな挑戦は始まっているということだけはお伝えしておきます。その挑戦についてもみなさまのご期待をいただければ幸いです。

Source:トリニティ

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執筆者情報:石井 順(管理人)

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