Android Wear/iPhoneペアリングではスピーカーフォン利用不可

スピーカーを搭載している Android Wear スマートウォッチで利用できるようになった機能としてスピーカーフォン機能があります。これはスマートフォン（Android）とスピーカー搭載の Android Wear をペアリングすることによって、Android Wear のマイクとスピーカーを利用した声を双方向で転送しスピーカーフォンによる通話を行うことができる機能です。

しかしこの機能は iPhone とのペアリングでは利用することができません。これは Android Wear 1.5 以下のバージョンでは判明していたことなのですが、Android Wear 2.0 になっても同様に利用することはできませんでした。

スピーカーのサポートは Android Wear 1.4 から

Android Wear がスピーカーをサポートしたのは v1.4 からです。当初は「Huawei Watch」と「ZenWatch 2」にしかスピーカーが搭載されていなかったのでこの 2 機種でしかスピーカーフォン機能を利用することができなかったのですが、それ以降に発売された Android Wear スマートウォッチはほとんどがスピーカーを搭載し、スピーカーフォン機能だけでなく「Google Play Music」の音楽再生機能なども利用することができます。

Android Wear が iPhone とのペアリングを公式サポートしたのは v1.3 からです。しかし Android Wear 1.5 までは Android とのペアリング時と比べて、iPhone とAndroid Wear のペアリングでは多くの機能が利用できなかったのであまり使い勝手は良くありませんでした。

それが Android Wear 2.0 で Google Play をサポートし単体でのアプリインストールなどに対応したことにより、iPhone とのペアリングでも Android とのペアリング時と比べて劣らないほど使い勝手は良くなりました。この件は先日【Android Wear 2.0でほぼなくなったiPhoneとペアリングして運用する際の劣等感】として書かせていただいています。

Android Wear 2.0でなくなったiPhoneペアリング運用の劣等感

私は、2 月に入手した Android Wear 2.0 搭載スマートウォッチ「LG Watch S...

https://jetstream.buzz/archives/51600

Android Wear 2.0 でも変わらず

ただ残念なことに、Android Wear 2.0 となっても iPhone とのペアリング時にスピーカーフォンを利用することはできませんでした。Bluetooth プロファイルの「ハンズフリープロファイル（HFP）」をサポートしているだけではダメみたいですね。

iPhone とペアリングしている Android Wear 2.0 搭載の「LG Watch Sport」でいろいろ試してみたのですが、どう頑張ってもスピーカーフォンを利用することはできませんでした。

以下の画像は Android に Android Wear 2.0 搭載の「LG Watch Sport」をペアリングし、母艦機の Android 側に着信があった時の「LG Watch Sport」側の表示です。

通話ボタンを押すと「LG Watch Sport」のスピーカーから相手の声が発っせされ、こちらも「LG Watch Sport」に話しかけることで相手に声が届きます。ちなみに「LG Watch Sport」に “電話” というアプリがプリインストールされていて、そこから遠隔で母艦機を通して電話発信を行うことも可能。つまり Android Wear から電話を発信してそのままスピーカーフォンによる通話を行うことができます。

一方 iPhone と Android Wear 2.0 搭載の「LG Watch Sport」をペアリングしている時に着信があった場合の表示が以下です。