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Daydream View

Daydream対応「ZenFone AR」とはいえ国内では利用できる環境にない

4 月 13 日に大方の予想通り、世界初の「Tango」と「Daydream」に対応した ASUS 製スマートフォン「ZenFone AR」の国内投入が発表されました。

「ZenFone AR」は元々 CES 2017 で発表されていた新製品で、世界でもまだ発売されていません。国内では夏の発売ということでかなりアバウトな発表となり詳しい発売時期については明らかにされませんでしたが、ある程度の投入予定時期や価格が発表されたのは日本が初となります。むしろ CES 2017 での発表以降、「ZenFone AR」についての発表が行われたのも恐らく初でしょう。

「Daydream」対応とはいえ

「Tango」については「Lenovo Phab 2 Pro」で既に国内でも提供が開始されているので良いとして、「Daydream」についてはまだ日本では提供されていないので一応利用することはできません。厳密に言えば利用はできますが、「Daydream」を利用するための「Daydream View」などの専用 VR ヘッドセットが公式に販売されていないので、一般的に利用する術がないという方が正しいです。

ちなみに「Daydream」はリリース当初は日本語に完全対応していなかったのですが、2017 年 4 月現在では日本語対応の幅が広がっています。なので「Daydream View」などが出れば Android 7.0 以降にアップデートした国内版の「Moto Z」や「ZTE Axon 7」などで「Daydream」が利用できるはずです。

そもそも「Daydream」とは?

当ブログを日々読んでいただいている方はすでに「Daydream」の全容についてはご存知かと思いますが、一般的には「Daydream」といっても詳しく解説できる方はいないかと。なのでおさらいです。

「Daydream」は Google I/O 2016 で発表された新しい VR プラットフォームです。「Cardboard」に次ぐ次世代プラットフォームとなりますが、「Cardboard」は「Cardboard」、「Daydream」は「Daydream」と別のプラットフォームとして区別されています。「Daydream」の特徴は専用の VR ヘッドセットの他に各種センサーが搭載された Bluetooth リモコンも用いて操作を行う点です。

一応の「Daydream」を利用する流れとしては、まず「Daydream」専用の VR ヘッドセットに「Daydream」対応スマートフォンをセットすると VR ヘッドセットに内蔵された NFC が作用してスマートフォンの「Daydream」アプリが起動し、その後 Bluetooth リモコンを接続することでホーム画面が表示されるという感じです。

ただ実は「Daydream」に対応していない VR ヘッドセットでも単に「Daydream」アプリを起動すれば VR ヘッドセットの NFC なしでも利用することが可能。その場合でも Bluetooth リモコンは必須です。逆に言えば「Daydream」対応の Bluetooth リモコンさえあれば「Daydream」を利用することができます。このことは当ブログでも以前ご紹介させていただきました。

「Daydream」プラットフォーム内の各操作は Bluetooth リモコンで行うので、Bluetooth リモコンがない場合は「Daydream」に対応していてもホーム画面などから移動できずに、積みます。

簡単に説明するのであれば、VR ヘッドセットのみで楽しめるのが「Cardboard」、Blutooth リモコンによって操作性がが高まったのが「Daydream」という感じ。これが「Daydream」です。

「Daydream」対応を謳って発表された「ZenFone AR」に疑問

「Daydream」対応を謳って発表された「ZenFone AR」ですが、結局国内では「Daydream」対応の VR ヘッドセットや Bluetooth リモコンが公式に発売されていないので利用することができません。なので今回の「ZenFone AR」国内投入時も「Daydream」対応を謳っていたことは個人的には疑問に残りました。

ちなみに「ZenFone AR」には「Cardboard」型の VR ヘッドセット「組み立て式 VR メガネ」が同梱されるようですが、前途の通り Bluetooth リモコンが同梱されているわけではないので「ZenFone AR」で利用できるのは良くても「Cardboard」です。今回の発表では、さも「ZenFone AR」に同梱される VR ヘッドセットで「Daydream」が利用できると錯覚させるような内容だったのでこちらも疑問に感じました。

現時点では国内で「Daydream」が提供されていないので、「ZenFone AR」を用いたとしても「Daydream」は利用できません。一応プロダクト動画の中などでもちょろっとその辺の説明も流れてはいるのですが、結構曖昧な感じではあります。

https://www.youtube.com/watch?v=wOL9Kc31YFw

今後国内で「Daydream」が提供されるのか?

前途の通り国内でも「Daydream」に対応している機種はいくつかあります。なのであとは「Daydream」に対応した VR ヘッドセットや Bluetooth リモコンさえ発売されれば利用できるようになります。「Daydream」対応と謳って「ZenFone AR」を国内に投入するのであれば VR ヘッドセットについても ASUS が頑張ればいいとは思うのですが、この辺はいろいろな大人の事情もあるのかもしれないです。

また今回 ASUS が「Daydream」の国内提供について詳しく説明や補足がなかったのは、もしかしたら「ZenFone AR」発売までに国内で「Daydream」が正式に提供される可能性がありまだ公式に出せない情報を握っていたからなのかもしれません。なので「Daydream」の名は出しつつも詳しい説明はしなかった、というかできなかったのかもしれないですね。

「ZenFone AR」発売までに国内でも「Daydream」が提供され専用 VR ヘッドセットの「Daydream View」などが発売されれば今回の疑問も解決します。なので「ZenFone AR」発売までの ASUS や Google の動向が気になるところですね。

ちなみに確か Huawei かどっかが「Daydream」対応の自社 VR ヘッドセットを開発しているという情報も一時流れましたが、それはどうなったのでしょうね。

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執筆者情報:石井 順(管理人)

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